読書メモ:「世界の終わり」の地政学「上」

とにかく、ネガティブな話。でも、今までの本とは違い、それを否定しようと思っても否定できないんだよな。ロジックは、綺麗に整っている。

確かに、アメリカの「秩序」はこれまでの歴史にはないものだった。今までは勝者がいかに時とモノを独占するかの問題だったのを、共産主義を倒すためにそれを180度転換して、いかに公益が活性化するかにパラダイムシフトをしたのは、本当にすごいと思う。しかも、そこに世界中がテンプレ化し、加速することが可能となった工業化がたまたま重なることで、寿命がのび、人口が増え、結果としてグローバルなものの生産が可能になり、分業が進んだことが重なったのは幸運と言われれば本当にその通りだと思う

それが、その必要がなくなった今、すべての時計が逆回転するわけだけど、それって恐ろしすぎる・・・

確かに子供の頃から豊かになっていく延長線上に自分たちの未来はあると信じていたし、戦争や困難こそあれ、世界はどんどん豊かになっていくものだと盲信している自分がいたことに気づかされた。人口が減っていく今、そして世界が思った以上に内向きになっていく今、このボーナスは終わって然るべきなのかもしれない

これまでアメリカのトランプ然り、ブレグジット然り、これからグローバル化がどんどん進むことへの最後の抵抗みたいに認知していたけど、これが逆回転の序章だとしたら・・・。

どんな怪談話より怖い話。