読書メモ「政治はなぜ失敗するのか 5つの罠からの脱出」
人が二人以上いる場合、政治は必ず存在する。
政治とは、簡単にいうと「約束」である。自分がしたいことと相手がしたいことが違う時、人は「約束」を交わす。お互いにその「約束」を守ろうとすることでお互いを信用することができる。
しかし、人は聖人君主ではない。どれだけ「約束」を交わしても、人は五つの罠に常に陥る可能性がある。
- 多数決で表すのは、一つの物事に対する賛否。軸が複数ある時、反対するために手を組んでしまうと、堂々巡りが起こってしまう
- 平等には「権利」と「結果」の2種類がある。権利を認めたことで生まれた結果の不平等を私たちはどう捉えればいいか
- 「私たち」と感じる人たちにしか連帯の気持ちは起きない。口ではどれだけ困っている人たちのために、と言っていても「私たち」が不利益を被る場合、それを本当に受け止めることができるか
- 私たちの社会は規則を守ることで安全を生んでいる。しかし「自分くらい」という気持ちが結果的に全体の安全を脅かす
- 人は短絡的である。どれだけ将来のため、と考えても他が目先の利益を得ている状態に耐え忍ぶことはできるか
人は弱い。しかし、その弱さを受け止めることができる。この罠の存在を受け止めることができれば、それを含めた「約束」を交わすことができる。罠に陥ることを前提に、そうならないための仕組みを組み込んでおけば、人は「約束」を反故にはできない。
と、ここまで偉そうに書いてきたけど、職場で何か新しいことをしたい、プロジェクトを進めたいと思った時、この罠をおさえているかどうかはかなり大きい。
多数決で物事を決めることの危うさを語る
平等とは「権利」と「結果」のどちらのことを述べているのか、確認する
「私たち」を入れたルールにすることで本当に救いたい人を守れるようにする
「ただ乗り」をしないルールを作る
将来と現在を繋げる
譲歩したつもりで、実は自分の得たいものを得る。なんて書き方したら、それは「政治家」っぽい物言いになってしまうのかな